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第11話 堪えられません!
1ー11 堪えられません!
「というわけで」
イーサンがソファに腰かけている俺に赤ん坊を差し出した。
「あなたのつとめは、1日に1度、神子様に乳を与えることです、レン様」
俺は、赤ん坊を前にしてたじろいでいた。
また、あれをやらされるのか?
俺が赤ん坊を受けとることをこまねいていたら、気配を察したのか神子がぐずりだした。
うわっ!
泣く!
泣いてしまう!
俺がアワアワしていると、イーサンが俺を促した。
「はやく!レン様!」
「お、おう・・」
俺は、着ていた白いシャツのボタンを外すと胸をはだけた。
神子は、俺の裸の胸を見ると無邪気げに手を伸ばしてきた。
俺は、ばぶばぶ言ってる神子をこわごわ受けとると、そっと抱いた。
神子は、すごく小さかった。
俺は、赤ん坊を抱いたりするのは初めてだし、どうしたらいいもんだかわからずにただ両手で胸元に抱き寄せていた。
「ちゅう」
赤ん坊が急に俺の胸に吸い付いてきた。
「はぅっ!」
俺は、びくん、と体を強ばらせた。
なんか。
力が抜ける。
神子は、懸命に俺の乳をちうちう吸い始めた。
「あっ!ちょっ・・まっ・・」
俺は、体をわななかせて赤ん坊を引き離そうとした。けれど、赤ん坊は、吸い付いて離れない。
何、こいつ、妖怪かなんかか?
赤ん坊は、いっそう強く吸い付いてくる。
「あっ、あっ!そこ、やめっ!」
俺は、くすぐったくって体をそらせた。
「あぅっ!」
こいつ、吸ってない方の乳首を弄んでやがる!
「んぅっ・・」
俺は、息を喘がせて涙目でイーサンを見た。
「も、だめっ・・」
「もう少しの辛抱です。しっかりしてください、レン様」
イーサンは、俺のことをじっと凝視したまま、立っている。
そんな、見んなっ!
俺はかぁっと頬が火照ってくる。
「見んな・・」
「いえ」
イーサンが低い声を出した。
「あなたの全てを、私は、見なくてはならないのです」
「はんっ・・あっ!」
俺は、神子に乳首を吸われながら、イーサンに見つめられて、体が熱くなっていた。
こんなの、毎日って、俺、堪えられるのか?
マジでっ!!
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