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第54話 お初染めですか?

5ー10 お初染めですか? 「アメリを守るためには、どうすればいい?」 俺は、グーリスじいちゃんに詰め寄った。 「アメリを助けるためには、俺は、どうすればいい?」 「それは・・」 グーリスじいちゃんが言いかけて、頭を振った。 「いや、そんなこと、お主にさせるわけには、いかん」 「な・・なんだよ?」 俺は、グーリスじいちゃんに迫った。 「何をすればいいってんだよ?」 俺は、腹を決めていた。 アメリのために何でもする! 今まで、さんざん恥ずかしいことされてきたけど、アメリは。 あいつは、素直で、かわいくって。 とにかく、俺は、あいつを守ってやりたい。 今さら、アメリを見捨てるなんて、俺には、できない。 「ならば、レンタロウ・・お主は、アメリ様のために純潔を捨てられるか?」 はいぃっ? 俺は、硬直していた。 なんですと? そういうわけで。 俺は、今、ほぼ全裸の状態で神子の間の外にある広間に置かれたベッドの上に座っていた。 ううっ。 落ち着かないぜ! すけすけのベール一枚を見にまとった俺は、大きな丸いベッドの上で身の置き場がなくってもじもじと体を捩っていた。 これは、どういうことなのか? 説明しよう。 グーリスじいちゃんいわく、アメリが飲んでいる俺の乳は、マナという液体になった魔力なのだという。 そして、実は、そのマナは、俺が、その、性的興奮状態にあるとき、つまり、快感を感じているときに俺の魂の核からわき出てくるものらしい。 「だからアメリ様は、本能のままにお主のことを責め立てられるのじゃ。お主を感じさせて、乳の出をよくするためにな」 マジで? 俺は、驚きが隠せなかった。 だから、アメリに乳首を吸われると、あんなに感じちゃうわけ? まあ、とにかく、だ。 閉じこもってしまったアメリを救うためには、すぐそばに俺のマナというご馳走をたっぷりと置いて誘き出すのが1番なのだと、グーリスじいちゃんは、言うわけだった。 「どっちにしても、そろそろ、アメリ様の必要とするだけのマナをお主が与えるためには、よりお主に快感を与えねばならぬ時期にきておったのだ」 そう、グーリスのじじぃは、宣った。 どういうことですか? 俺は、嫌な予感しかしなかった。 グーリスじいちゃんは、俺に風呂に入って身を清めるようにと命じた。 そして。 ギルバートに用意されていたスケスケのベール1枚を身に巻き付けられて、グーリスのじいちゃんの待っているアメリの部屋の前に連れていかれた。 そこで俺を待ち構えていたグーリスのじいちゃんは、俺に向かって言い放ったのだった。 「これから、聖母様のお初染めを始める」

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