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第57話 最高の正解ですか?

5ー13 最高の正解ですか? 神官たちがざわめいた。 そうだろう、そうだろう。 俺は、ほくそ笑んだ。 まさか、俺がこいつを選ぶとは思わなかっただろうな。 「わかった、レンタロウ」 グーリスじじいが真剣な表情で俺を見た。 「二言はないな?」 「もちろん!」 俺は、じいさんに答えた。 「間違いなく!」 「そうか」 グーリスじいさんは、深い溜め息を漏らした。 「仕方がない。お主が選んだのじゃ、認めようではないか」 俺は、満足げにうんうん、と頷いていた。 「これより、この国の王は」 グーリスじいさんが声を張り上げた。 「この将来の王妃であられるレンタロウ様、じゃ!」 俺は、ぶっと吹き出した。 なんですと? 俺は、驚きが隠せなかった。 じいちゃんは、俺の選んだ5人目のもとへと近づくとその男がローブを脱ぎ、仮面を外した。 はい? 「え、えっ?」 俺は、男を震える指を差していた。 「あっ・・アメ、リ?」 そこには、いつの間にか背の伸びたアメリが立っていた。 なんで? 俺は、呆然としていた。 アメリは、俺に微笑んだ。 「俺を選んでくれたんだな、レン」 マジですか? いや、俺、てっきり、こいつは、俺の知らない人だと、というか、関係ない人だと思ってたのに? 「どういうことだよ?」 俺は、成長したアメリとグーリスじじいを交互に見つめた。 グーリスじじいがにやりと笑った。 「おめでとう、レンタロウ。お主は、最高の正解をひき当てたんじゃ。つまり」 じじいが嬉しげにアメリの肩を叩いた。 「神子を王亭としてお主自信が王となる道じゃ」 はい? 「ちなみにその場合、他の選ばれなかった4人の男たちもお主の夫となる」 「ええっ?」 俺は、きいた。 「アメリが夫って、今、言ったんじゃ?」 「そうじゃ。アメリ様が正式な王亭となり、他の4人は、側室となる」 はい? どういうことですか? グーリスじいちゃんは、満足げに微笑んだ。 「さすがは、レンタロウ。すべての災いを払う方法を選ぶとは、恐れ入ったぞ」 「ちょ、ちょっと、待ってくれ!」 俺は、じじぃに向かって手を伸ばした。 「それって」 「そうじゃ」 グーリスじいちゃんが悪そうな笑みを俺に向けた。 「お主は、今夜、ここでこの5人の者と寝ることになる」 マジですか?

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