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第60話 参考になりますか?

6ー3 参考になりますか? 俺は、ぺらぺらとページをめくっていった。 『ルーリーフ伯爵の目の前で、その夫人であるリーリーは、服を脱ぎ捨てると体を開いた。リーリーの若い雄は、すでに屹立し露を漏らしていた』 「うん。参考にはなるかもな」 俺は、ごほん、と咳払いをするとギルバートを部屋から追い出した。 しんと妙に静まり返った部屋の中に一人っきりになると、俺は、ベッドの上に横たわってそのよれよれのエロ本を読み始めた。 うん。 その本は、よく言ってもただの恋愛小説のようなものでしかなかった。 ただ、主人公もその相手もみんな男だというだけの、な。 俺は、なんか、悲しくなって溜め息をついた。 俺だって、別に、こんなもの読みたくって読んでいるわけじゃない。 じゃあ、なんで俺がこんなものを読みたかったのかというと、だな。 はっきり言おう。 俺は、自他ともに認める童貞だ。 それなのに、数日後には、なんの因果か男に抱かれなきゃならない。 つまり、女ともやったことがないことを、これから男としなくっちゃならないってわけだ。 だが、いつまでもネガティブに考えているわけにはいかないしな。 この辺で、思考をチェンジしないと。 というわけで、俺は、男と男がどんなことを、どんなふうにやるのかを知るために、この世界のエロ本を読んでみようとか思っちゃったわけだった。 俺は、読みたくもなかったけども、そのエロ本を読み進めた。 だが、数十分後。 俺は、ベッドの上で悶絶していた。 「マジかよ!ロドニー神官長、これ見て、本気で興奮してんのかよ?」 俺は、本を壁に投げつけて呻いていた。 あまりにも、物足りない。 なんか、もっと、こう、すごいことするのかと思ってたのに! なんてことは、ない。 ただ、えー、この世界では淫乱で通っているという伯爵夫人リーリーが手当たりしだいに男に手を出してはやりまくるというだけの話だった。 「違う!違うぞ、ギルバート!」 俺は、身悶えしながら叫んでいた。 「俺が知りたいのは、もっとこう、ナニをナニするのか、とか、そういう感じの話なんだってばよぉっ!」 「ナニをナニするって?」 突然、背後から聞こえた声に、俺は、ぎょっとして飛び上がった。 慌てて振り向くとそこには、あの学園の制服に身を包んだルイスの姿があった。

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