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第67話 初めての男ですか?

6ー10 初めての男ですか? 俺は、ふと考えていた。 5人の内の1人がレイテで、ルーシェがイーサンだったとすると、後は、ルイスとアメリと・・ はっと、俺は、気づいた。 後の1人は? そのときドアが開いてグーリスじいちゃんが現れた。 「用意はできておるかな?レンタロウ」 グーリスじいちゃんは、俺の様子を見て目を細めた。 「ほうほう、これは、なんとも初々しい花嫁じゃのう」 「おい、じじい!」 俺は、グーリスじいちゃんを睨んだ。 「最後の1人は誰なんだ?」 「なんと?」 じいさんは、そらぞらしくきいた。 「最後の1人?」 「ああ、俺の相手の5人ってのは、レイテとルーシェ・・イーサンとルイス、アメリ、それに?」 「知りたいのか?レンタロウ」 グーリスじいちゃんは、にぃっと笑った。 「今は、知らん方がいい。知れば正気ではいられんかもしれんぞ、レンタロウ」 マジですか? 「そんなことより、そろそろ時間じゃぞ、レンタロウ」 俺は、グーリスじいちゃんに促されて立ち上がったが体に力が入らなくって歩くことが覚束なかった。 「仕方がないのう」 俺は、グーリスじいちゃんとギルバートに抱えられるようにして儀式の間へと向かった。 そこは、薄暗い窓のない部屋で四隅に灯りが灯されていた。 すでに5人の仮面をつけローブを纏った男たちがそれぞれ椅子に腰かけて俺が来るのを待っていた。 「花嫁の到着じゃ」 グーリスじいちゃんが言うと、5人が一斉に俺のほうを向いた。 息を飲んでいるのがわかった。 俺、そんなに変なのかな? 俺は、体を舐めるように見つめている5人の視線を感じて緊張していた。 グーリスじいちゃんとギルバートは、部屋の中央に置かれた大きな丸いベッドへと俺を導きそこへと座らせた。 体の中の器具がぐりゅっと奥を穿ち、思わず甘い声が漏れてしまう。 「あぅっ・・!」 纏っていたベールがはだけて、俺の体がちらりと覗くと、男たちは、ごくりっと喉を鳴らした。 「それでは」 グーリスじいちゃんが口を開いた。 「これより聖母であるレンタロウ様のお初染めの儀を執り行う。よいかな?皆のもの」 5人の男たちが頷いた。 グーリスじいちゃんは、満足そうに頷くとギルバートを連れて部屋から出ていく。 「これより、夜明けまでこの部屋は封じられる。みな、心置きなく励むがいい」 バタン。 思い扉が閉じられると鍵がかけられる音がした。 部屋の中は、妙に熱くって、重苦しかった。 男たちと俺の荒い呼吸音が聞こえている。 「誰から行く?」 1人の男が声をあげた。 「もちろん、みな、聖母の初めての男になりたいのだろうが、な」

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