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第71話 取り出せますよ!

7ー3 取り出せますよ! 「さあ、レン様」 イーサンがハンカチで俺の顔を拭い、それを鼻へと押し当てた。 「チンしてくださいね」 俺は、大人しくイーサンにされるままになっていた。 「すみませんでした。あなたを番にできる喜びに、つい、我を忘れていました。あなたの気持ちも考えずに興奮してしまいました」 「ごめんね、レン」 アメリがそっと俺のことを抱き締めてくれた。 「もう、レンが怖がることはしないから、ね」 「ん・・ぐすっ・・でも、儀式、が・・」 俺が言うとアメリは、俺を抱いたままあやすように答えた。 「儀式なんてどうでもいいさ。俺たちは、みんな、レンが好きだ。愛してる。このことに変わりはない。今日、今夜、ここでレンを抱けなくたって俺たちの気持ちに変わりはないんだ」 「ああ」 レイテが微笑んだ。 「我々がレンタロウ、あなたを抱くのは別に今である必要はない。初染めの夜に花嫁を抱かずに過ごすこともまた一興だ」 「・・レイテ・・」 「ですが、初染めがなされなかったとなれば、神殿の面子が潰れてしまいます」 イーサンが俺の下半身へと手を伸ばしてきた。 俺は、びくんっと身を強張らせてアメリにしがみついた。 「大丈夫。この帯を解いて中に入れた器具を取り出すだけ、ですから」 うん? 俺は、ぐすっと鼻を啜りながら考えていた。 器具を取り出す? イーサンが鍵を外すと俺の腰を縛っていた帯を解いた。 そして、俺の後ろに沈め込まれているその器具を抜こうとした。 「やっ!あっ・・あのっ!自分で、抜く、から・・」 「できるんですか?レン様」 イーサンの問いに、しん、と部屋の中が静まり返った。 えっ? 何? 俺は、アメリから体を離すとイーサンに向かって言った。 「できるに決まってるだろうがっ!」 「では、ご自分でどうぞ」 イーサンは、少し離れると俺のことをじっと熱い瞳で見つめていた。 他の男たちもみな、俺の方を凝視している。 何? 俺は、解かれて自由になったそこへとベッドの上で四つん這いになって手を伸ばした。 「んぅっ・・」 俺は、根本まで埋め込まれた器具をなんとか掴み出そうとして指先で自分の後孔を弄った。 「あっ!・・んっ・・」 器具を取り出そうとして、俺は、かすかに突き出している器具の根本を指で掴んでっ引っ張った。 じゅぶっと水音がして。 「あ、あぁっ!」 排泄感とともにその器具は、ずるり、と引き出されそれと同時に俺は、またいってしまった。 荒い呼吸をしながらベッドへと倒れ込んだ俺の手からイーサンは、まだほのかに暖かい器具を受けとると俺の額に口づけした。 「お見事でした、レン様」

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