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第79話 5LDK 奴隷つきなんですか?

7ー11 5LDK 奴隷つきなんですか? こうして俺の新しい家での第1日が過ぎていった。 あの後、我に返った俺は、精霊王と魔王にお引き取り願ってから、騎士たちにも頭を下げた。 「いいんですよ、別に」 そう答えた騎士団長フィルさんの笑顔は、ひきつっていた。 それから、俺たちは、荒れ果てた庭を見ないふりをして、玄関を閉じた。 たぶん、もう暖かなご近所との触れあいとかないだろうな、と思いつつ。 俺たちは、言葉少なに夕食をとり、それぞれの部屋へと引き上げた。 アメリは、俺の護衛とか言ってついてきて俺の部屋で一緒に眠った。 俺は、アメリに乳を与えながら思っていた。 俺は、普通に生きていけるのだろうか。 だけど、そんな思いもすぐに消えていった。 アメリの乳吸いのせいだった。 こいつ、いつもより激しく乳吸いしているな! 俺は、アメリに乳を吸われながら、何度もいってしまって。 いつの間にか、俺は、寝落ちしていた。 そして、翌朝目覚めた俺のもとには、なぜか、裸の大男がいたのだった。 俺の悲鳴にアメリだけでなくイーサンとギルバートもやってきた。 男は、すぐに取り押さえられた。 俺たちは、男にとりあえず服を与えてそれから、取り調べた。 リビングルームでぱっつんぱっつんのイーサンの服を着たそのスキンヘッドの大男を見るとすごく、怖い顔をしてて俺は、改めてびびっていた。 男の名は、アリストリア・レオ・ラピナスといった。 あれ? 俺は、顔をあげた。 この家の送り主と同じ名前? どういうこと? 俺の疑問に男は答えた。 「話したら長くなるから簡潔に言うわ。あたしは、水の民の長 カイナによって買われてこの家で暮らしていた奴隷よ。これからこの家に住む人に仕えるようにって言われてるわ。この家の持ち主があたしのご主人様なんだけど、あなたかしら?」 俺が頷くと、アリストリアさんは、にっこりと微笑んだ。 「そう、よろしくね、ご主人様。あたしは、どんなプレイでもできるわよ」 ええっ? プレイですか? 俺は、呆然としてアリストリアさんのことを見つめていた。 この家って、ストレージ入り5LDK、しかも、奴隷つきなんですか?

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