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第83話 乳絞りですか?

8ー4 乳絞りですか? 翌日、学校が終わってから俺が店に行くと店の前には人だかりができていた。 「なんです?これは」 俺は、正面からは入ることができずに店の裏口から入ると、フェイスタさんに訊ねた。 フェイスタさんは、溜め息をついた。 「昨日のマナ切れの子供の話が広まって、マナ切れの病にかかった連中が押し寄せてきてるんだよ」 はい? なんでも、フェイスタさんが言うには、この国の最も多い死因は、マナ切れと呼ばれる病で今までは、なんの特効薬もなく、この病にかかった患者は手の施しようもなかったらしい。 「それが、お前の、その乳を飲めばマナ切れの病が治るとかいって客が押し寄せてきてるんだ!」 マジですか? 俺は、戸惑っていた。 いったい、俺、どうしたらいいんだよ? 「とにかく、服を脱いでくれないか?レンタロウ」 「はい?」 俺がきょとんとしているとフェイスタさんが繰り返した。 「服を脱ぐんだ!レンタロウ」 俺は、仕方なく制服の上着を脱いでシャツの前をはだけた。 赤くポッテリと膨らんでその存在を主張している俺の乳首をフェイスタさんは、いきなり指で摘み上げ、ぎゅっと引っ張った。 「ひぁっ!」 「ちょっと、我慢しろよ、レンタロウ」 フェイスタさんは、ぎゅうぎゅう、俺の乳首を絞ると乳をカップに受け止めた。 そして、その乳を何か液体の入ったカップの中へと1滴づつ注ぎ込むとそれを持って店へと出ていった。 俺は、フェイスタさんに乱暴にされてぐったりと診療室の壁にもたれ込んで動けなくなっていた。 店から戻ってきたフェイスタさんは、そんな俺を抱き上げると店の2階にある自室へと運ぶとベッドに寝かせてくれた。 俺は、いつの間にか眠り込んでいて、気がついたときには、すでに辺りは暗くなっていた。 「ん・・」 「目が覚めたのか?レンタロウ」 「ここ、は?」 「俺の部屋だ。腹へっただろ?食え」 フェイスタさんは、俺に椀に入ったスープを差し出した。 俺は、ベッドの上に体を起こすとそれを受け取って椀に口をつけて啜った。 うん。 暖かくって、おいしいけど、やっぱりなんか物足りないな。 「お前の乳、だけどな」 フェイスタさんが俺に切り出した。 「薄めてマナ切れの病の連中に飲ませてみたんだが、それでも充分に効果があった」 マジですか? 俺は、ごくん、とスープを飲み込んだ。 フェイスタさんは、続けた。 「それで、だ。お前の乳を薄めたものをマナ切れの病の薬として売り出したいんだが」 フェイスタさんは、マナ切れの病には特効薬がなく、今は、死に至る病であること。 この国の国民の多くがマナ切れの病に苦しんでいること。 それを切々と俺に訴えた。 「頼む、レンタロウ。どうか、お前の乳を俺に売ってくれ」 「売るって・・」 俺は、答えた。 「人助けなら金なんてとれないよ、フェイスタさん」 「いいのか?」 フェイスタさんが訊ねたので、俺は、頷いた。 そういうわけで、俺は、毎日、薬屋の奥の部屋で乳を絞られることになった。 「これは、傷口から毒などを搾り取るために改良されたスライムなんだが、使ってみてくれ、レンタロウ」 フェイスタさんが俺に小さい透明なゼリーのような生き物を渡した。 「スライムの中に吸い込まれた乳は、取り出せるようになっている。これを使ってみてくれ、レンタロウ。少しでも、お前の苦痛を減らせる筈だ」 俺は、プルプルしたその生き物を受けとると裸の胸へと近づけた。 「ひぁっ!」 スライムに吸い付かれて、俺は、あまりの吸引力に堪らず悲鳴をあげた。 引きはなそうとしたんだが、スライムは、俺の乳首に吸い付いて離れなかった。 「あぅん!ひぁっ・・んっ・・も、だめぇっ!」 俺は、スライムに乳を吸われて身悶えしていた。 「あぁっ、あーっ!」

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