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第91話 別れの予感

8ー12 別れの予感 マジですか? 俺は、グーリスじいちゃんにきいた。 「アメリがそいつの封印をし直すのは、まだまだ先のことなんじゃねぇの?」 「いや。この分だともっと早くなるじゃろう」 グーリスじいちゃんが難しい顔をした。 「アメリ様には、もう、神殿にお戻り願わなくてはならんじゃろう」 「どういうこと?」 俺の質問にじいちゃんは答えた。 「封印の儀が早まるということは、アメリ様にはやく儀式のご準備をしていただかねばならんということじゃ」 「アメリは」 俺は、じいちゃんに訊ねた。 「どうなっちゃうの?」 「何も」 グーリスじいちゃんは、何事もないように答えた。 「ただ、輪廻の海にお戻りになるだけのことじゃ」 輪廻の海ですと? 俺は、じいちゃんに訊ねた。 「どういうことだよ?」 「つまり、だな」 グーリスじいちゃんは、俺に話した。 「アメリ様は、儀式によってマナを使い果たされ、再び、この世を去られるということじゃ」 アメリが? 俺は、ショックを隠せなかった。 死んじゃうってことかよ? 「どうにか、できないのかよ?」 俺は、グーリスじいちゃんに詰め寄っていた。 「アメリを生かしたまま儀式を完了させられる方法はないのかよ?」 「無理じゃな」 グーリスじいちゃんは、俺に言った。 「昔からずっと繰り返されてきたことじゃ。アメリ様とて、よくご理解されておる」 「そんな・・」 俺は、グーリスじいちゃんに訴えた。 「俺にも、何か、できないのか?アメリを死なせないために」 「無理なんじゃ」 グーリスじいちゃんは、俺を諭すように答えた。 「レンタロウよ、お前にできることは、せめてその体でアメリ様をお慰めすることぐらいしかないのじゃ。アメリ様がこの世から滅されるまでの間、せいぜいマナを注いで差し上げることじゃ」 マジで、かよ! 俺は、頭の中が真っ白になっていた。 アメリが死んじゃう? まあ、すぐにまた蘇るらしいけど、でも。 蘇る神子がアメリと同じであるとは限らない。 アメリ・・ 俺は、アメリとの別れを思って胸が張り裂けそうだった。 アメリを守りたい。 俺は心に決めていた。 アメリのためにマナを全身全霊でアメリへ注ぎ込もう。 俺にできることは、それだけなのだから。

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