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第7話

 現在、美佐子は自室ではなく離れの倉庫に拘束しております。食事は食べたり食べなかったりしていますが、食べる時も手を使わず、器からそのまま食べているようです……離れには余分なものはおかず、排泄も好きにさせております。ただ美佐子の体はその衛生状態に耐えられないようで皮膚に疾患ができるようになりました。  私はもうそんな娘を見るのが辛く、離れには殆ど行っていません……母親失格です」  一通り頼子の話を聞いた神川先生は、 「お辛いでしょう。母親失格なんてことはありません。我々がきたからにはご安心ください。もう少しで元の美佐子さんに戻られますよ」 といった。 「我々から何点か確認したいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」 「はい、なんでございましょう?」 「洋二さんについてなのですが、幼少期にこのような症状はありませんでしたか?ご本人、そのご兄弟、親類も含めです」

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