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第14話

 美佐子の除霊が終わった後、俺達は再び客間で待たされた。その間に美佐子は呆然としながらも母親に風呂に入れてもらい、着替えて再び俺達の前に姿を現した。先程は山猫のような雰囲気だったが風呂に入り身なりを整えると平均的な容姿の普通の女性だった。母親は感謝の言葉をしきりに述べる。 「本当に、本当にありがとうございます……!」 「いえいえ。しばらくはぼんやりしたりすることがあると思いますが問題ありません。精神科への通院は適宜症状を見て再開してください」 神川先生は続けて述べた。 「おそらくは娘さんにはご兄弟はいない様子ですので、娘さんが結婚され家を出れば怪猫はいなくなると思います。もし婿を迎えるようなことがあれば子孫に影響がある可能性もありますが、先ほどで根幹とも言える怪猫を祓えましたのでおそらく問題はないでしょう。また何かありましたらご相談ください」 「ありがとうございます、ありがとうございます……!」  俺達はT家を辞した。

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