50 / 117

第50話

 こんな調子で考え事をしていたらあっという間に三時間は過ぎていた。最後の数十分は意識を失っていたが、九条のせいで仮眠すらまともに取れなかった。  それでも神川先生に「ありがとうございます、交代できます」といい、乱れた集中力で何とか貴人、太陰、玄武、太裳、天空、朱雀を呼び出し、二家族の元へ向かわせる。  そのまま九条と口を聞かないでいると神川先生が、「お前らどうしちゃったの?」と仕切りに心配してきたが「なんでもないです」と言い続けること数時間。玄武達を向かわせていた家に動きがあった。和樹と思しき人物が家を訪ねてきたらしい。どちらの家にも和樹に気をつけるように言っていたから、家に入れることはなかったようだ。  すぐさま神川先生にそのことを伝えると、神川先生は警察に連絡を取る。数時間後、連続殺人事件と失踪事件の重要参考人として和樹を拘束したとの連絡が警察からあった。これで後は警察の仕事だ。しかし和樹以外の残りのメンバーの行方はわからない状況であったため式神による警護は続けなければいけない。

ともだちにシェアしよう!