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第51話
翌日、警察から和樹が家族を殺害したことを認めたと連絡があった。しかし動機については黙秘しているらしい。俺は事件の首謀者と思しき和樹が逮捕されたことと、九条から昨日言われたことが頭から離れず、いまいち式神との意思疎通に集中できないでいた。日中には例によって神川先生に頼んで仮眠をとらせてもらったが、案の定あまり眠れず、神川先生が「大丈夫か?もっと仮眠したかったらそれでもいいぞ」と言ってくれたのにいいカッコをしようとしてそれを断ってしまった。
しかし俺の精神力はとうに限界を迎えており、小一時間ほど式神との意思疎通が取れていないことに気づいた。急いで式神と意思疎通をすると、何と二家族ともに襲撃を受けているらしい。式神達は己で判断し半実体化して人形になり応戦中とのことだ。そこで俺は神川先生に謝罪すると共に二家族の元へ警察が行くよう連絡してもらった。
数時間後、二家族の無事と長瀬達合計四人が確保されたとの連絡が警察から入った。
「……俺が気を抜いたばっかりにすみませんでした」
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