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第56話
直接夜刀の神を見たらお仕舞いだ。なので代わりに式神達に戦闘して貰うことにするらしい。
「わかりました。今は六体を先行して向かわせていますが、追加で四体向かわせて残りの二体は我々の護衛についてもらいます」
夜刀の神の戦闘能力はわからないが、十二天将のうち十体がいれば負けるという事はないだろう。俺の精神的な負荷は増えるが、確実に勝つためにはそれしかない。
「おう、よろしく」
そう言われた俺は残りの四体六合、白虎、青竜、天后を召還し現地へ向かわせた。残りの騰虵、勾陳は車内に召喚する。
「夜刀の神は数十体いるようです……ですが式神達で討伐できない数ではありません」
「式神達で現場を制圧し次第、祓詞の儀をこちらで行う。祭祀者は……このままうちで受け持つしかないだろうな」
数十体が全ての数とも限らないので現場を制圧したら急いで祓詞の儀を行い、穢れを祓う。それ以降の祭祀も行わないとならない。元々の祭祀者の一族が亡くなった今は我々でそれを引き継いで行うことになる。
「そうですね、決着にそう時間は掛かりませんから急いで現場に向かって祓詞の儀を行いましょう」
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