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第59話

 おいのちは、ぜつぼうてきかとぞんじます……?  俺は勾陳の言ったことを理解するより早く叫んでいた。 「騰虵ァ!夜刀を焼き殺せ!!」 「御意」  炎の熱を感じる。瞼を閉じているのに明るい。さっき勾陳が言ったことを脳では理解していても精神が追いつかないけれど。神川先生は、もう……。  俺は再度意識を集中し、全ての式神を召還した。神殺しの罪?知ったことではない。 「この先の森に残っている夜刀の神も残らず殲滅しろ。争う意思の有無は関係ない。全てだ。全て殲滅しろ!」 「御意」 「進……」  九条は止めようともせず、ただ呆然と俺の名前を呼んだ。 「九条、お前は殲滅が終わったら再度大祓詞の神事をやるんだ」 「……分かった……」 「穢れも何もかも残らず消してやる……!」  そこからは阿鼻叫喚であった。夜刀の神達の叫び声、式神たちの咆哮。俺の怒りは頂点まで達していたので式神達もそれに呼応し、凄まじい勢いで夜刀の生息地である森を焼き尽くしていく。俺の全てを奪ったのであれば相手の全てを奪うまでだ。

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