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第66話
外は雨が頻りに降っている。ザアザアという音で外界と遮断され、この世界には俺と九条しかいないような気になってくる。
再び九条がキスをしてくる。これでもかと言うようなしつこい口付け。九条と俺の唾液が混ざり合う。九条はそのまま首筋を甘噛みしながら舐め、俺の乳首を口に含んで舐め転がす。俺がくすぐったくて身を捩ると無理やり抑えてつけて乳首を舐め、つまみ、弄んだ。
九条は片手を俺の中心に持っていき、愛撫した。包皮をずらしグチャクチャと先走りを絡めて弄られると呼吸が早くなる。なんせ他人にそこを触られるのが初めてだからどう言うふうに感覚を受け取っていいかわからないまま、そこは刺激に反応して硬くなっていく。
「どうでもいいけど、俺が下かよ……!」
「お前さあ童貞だろ?大人しくしてろって」
半笑いで言われ思わず殴りかかるが、秘部を掴まれた状態だと力が出ない。結果、俺の手はぽすん、と軽く相手の胸を叩くだけに終わった。
「はいはい、大人しくしてましょうねー」
九条は笑いながら指を唾液で濡らし、俺の後孔に指を入れてきた。心の準備が全然できていない俺は思わず腰が引けてしまう。
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