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第71話

 九条との肉体関係は続いていた。所謂セフレ状態というんだろうか?なんとなくお互いの家に寄って体を重ねる、という関係だ。俺はこのままでは良くないと思いつつ、神川先生がいなくなって生じた欠落が九条と体を重ねることによって少し癒やされるような、痛みが若干マシになるようなそんな気がして、止めるに止められない状態が続いている。  九条は俺の傷心につけこんでいる罪悪感はあるらしく、時折らしくなく悩んでいるようだ。でもやはりどちらからともなく体を重ねてしまう。  そんな俺達だが、依頼がくれば淡々とこなすし、傍から見ればなんの問題もなく事務所の運営はできていると思う。神川先生がいなくても世界は回るのだから、俺達は俺達でなんとかやっていくしかないのだ。  仕事終わりにいつものコンビニで九条と買い物をする。今日も俺の家に泊まるらしいので元々買い物予定だったものを買う間、九条には待ってもらうことにした。醤油、味醂などの調味料、酒やつまみなどを買う。ついでにLサイズのコンドームも買う。最初の頃は恥ずかしかったがもう慣れた。

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