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第73話
「置いといても式神と物理的なそいつがあった時点で侵入されてるし、生き霊なら簡単に払えるからな。依頼以外で無駄に集中力使いたくないんだよ」
「それもそうか……現時点で警察に注意してもらうこともできねえしなあ」
「生き霊がついてるので警戒お願いしますは言われた方も困るだろ」
現状できることもないので帰り道に警戒する以外の方法はなさそうだ。
「その代わり何かされたらすぐ警察行けよ」
「わかってるって」
しつこいくらいに心配する九条を宥めて、夕飯を作って食べ、セックスして寝た。
眠ってからしばらくすると夢の中で男にのし掛かられた。男の顔は俺に憑いていた生き霊と同じ顔だった。
男は俺の体を弄り、下半身まで手を伸ばしてきた。
……そういうことかよ!
俺は同じように祓詞を唱え、男を吹き飛ばした。そして家に結界を張ると再び眠りについた。
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