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第82話

「優しくゆっくりしてあげようと思ったのに、そんなおいたをするなんて悪い子だな」  それから口付けられ、乱暴に口の中を荒らされる。 「ふふ血の味がするね……」  男は乱暴な手つきで俺の乳首を弄る。引っ張ったり捩ったりされると薬の作用も相まって俺の中心が首をもたげ始める。俺はそこで初めて九条以外とそういうことをするのは嫌なことに気づいた。九条じゃなきゃ、嫌だ。 「貴方は美しい……ほら性器すら綺麗で……俺の愛撫に感じて勃起して可愛らしい」  男が俺の中心に手を伸ばす。勃ち上がっているそこは俺の心とは裏腹に愛撫を待ち望んでおり、俺の腰は揺れている。 「貴方は男とこうするのが好きなんだろう?淫乱で可愛い」  性器を扱かれると自然と声が漏れる。お前に俺の何がわかる!?と言ってやりたいのに口から溢れるのは喘ぎ声だった。 「あっ……んん……っ」 「ほら、もっと声を出して僕を誘って?」 「やだ……ぅ」 「貴方があのコンビニで買ったコンドームの合計は四十八個……それをあの男と使ったの?それとも他の男とも使ってるのかな?」  男がローションをふんだんに使い指を俺の後孔へ侵入させる。

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