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第106話

「西川さん、貴女の殺気で中のコトリバコが活性化しています……あなた自身の命が危ない!どうか気を沈めて、こちらにそれを渡してください」 「ふざけるな!あの女と子供さえいなければ私は幸せになっていたのに許さない許さない許さない全員殺してやる皆殺しだっ」  西川が血を吐きながら言う。どうやら西川自身の内臓が千切れているらしい。西川と呼応したコトリバコの威力は男である俺にも若干及んできているようで、腹の中が何やらモゾモゾする。  いつの間にか騒ぎを聞きつけた女性を含む見物人と増援の警察官が現れ始めた。結界の中には入ってこれないが、意地でもこの結界を堅守しないと被害者が出ることは間違いない。  西川の殺気とコトリバコは呼応し合い、互いの力を高めているのが非常にまずい。女子供だけでなく男へも影響が出つつある。  さて、どうする?

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