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第14話

 九年が経ち、アンドレイは十八歳となった。 相変わらずアンドレイの傍にはルイがいる。 ルイは九年の間に力を付け、アンドレイに仕えるようになった。 変わった点は、それだけではない。もう一つ変わったのは、それ以外の二人の関係性だ。 「あっ……もう止めろ……出る」  寝台に座り壁に背中を預けながら、ルイからの口淫を受けるアンドレイが訴える。 「もうですか?早いですね。王子様はすっかり淫らになられましたね。感じやすくおなりになった」 「う、うるさい」  息を乱しながら、アンドレイが悪態をつく。  二人がこんな関係になったのは、二年前からだ。 「私のご奉仕に、王子様も悦んでおられたじゃないですか。いいんですよ、達しても。今更、恥ずかしがることではございませんよ」  ルイがアンドレイの先端をチュっと吸うと、堪えられなくなったアンドレイは全てを吐き出した。 「うっ……」  ルイの口内には、アンドレイが放出した精が溢れる。そして、アンドレイのものを握る手なども汚した。  アンドレイは、毎日とまではいかないがかなりの頻度で夜になるとルイに抱かれている。 「そんなに善いですか?私のご奉仕は。美味しいですよ、今日も」 「な、何となくこれまできてしまっただけだ!私は、ただ応じてやっているに過ぎない」 「そうですか?それでは、そろそろ挿れますよ。私ももう限界です」 「ルイ……ちょっと待て……」  アンドレイは達したばかりで多少疲れた感じもするが、中心の勢いは衰えていない。 「あぁ、そうですね。広げておかないと、あなたが苦しいですね、いつもの様に」  そう言うと、ルイはアンドレイをベッドの上で四つん這いにさせた。

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