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第18話

一年前の春の日、起床したアンドレイは自身で着替えをしていた。幼少期は侍女に手伝ってもらうこともあったが、今は王子であっても自分で着替えをするようにしている。 体格も大きくなり、一七八センチまで伸び逞しく成長した。  寝間着を脱ぎ上半身裸になったところに、部屋のドアをノックされた。 上半身裸の状態でドアを開けると、そこにはルイが立っていた。 「早いな。こんな時間にどうした?」  ルイがこんな時間にやってくることはあまりない。なので、アンドレイは意外に思ったのだ。 「早くお顔を見たかったんです」 「何を言っておるのだ」  アンドレイは軽く流したが、ルイはたまに真意が読めない、ドキリとすることを言う。  するとルイは、言葉を失いアンドレイを凝視した。 「……何だ」 「王子様……」  アンドレイににじり寄ったルイは、露わになったアンドレイの肩に触れてきた。 「何をする!気安く触れて良いと思っておるのか。無礼ではないか」 「申し訳ございません。しかし、つい魅惑的だったものですから」 「馬鹿なことを申すでない!私は男だぞ」 「もちろん、それは承知しております。そんなことは関係なく、そそられるのです。綺麗な肢体に成長なされましたね」  アンドレイは、ルイは一体何を考えているのだと思った。 「変なことを申すな。そなたは何を考えておるのだ!」  すぐ目の前に迫り、ルイはアンドレイの両肩を撫でた。 「やっ、やめろ!朝から何をしている」 「いいではないですか。私に火を付けたのは貴方様です」  今度はルイの手は前に移動し、徐々に降りてきて胸を弄り始めた。 「やめろっ!離せっ!」  アンドレイが突き放そうとしたが、反対に身体を捕らえられてしまった。 ルイが抱きしめてくる。

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