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第75話

ルイは、自身の心の中だけでクラウド王を亡き者にした。 「何を言っている……」  「クラウド王が、王様を監禁していたなら王様に触れずにいられないだろうと思ったのです」 「ルイ……」  ルイの手がアンドレイの肌を下へと滑っていく。 「王様に触れて良いのは、私だけだと思っています。なので、他の誰にも触れて欲しくないのです」  ルイの手はアンドレイの下腹部に到達した。 ホーズ(タイツのようなもの)の上から、ルイのしなやかな指で弄られる。 「ここは、私だけのもの」  ルイは愛おしげに呟いた。 「今日は、私にやらせてくれ」  アンドレイはルイの股関に手を伸ばした。 「えっ?王様がですか?」 「そうだ。いつも、私がしてもらっているだろう?だから、今日は私がしたいのだ」 「よ、良いのでしょうか……」 「私がすると言っているのだから構わない。今は、対等でいたいのだ」  そう言われて、ルイは頷き自身の上着やホーズを脱ぎ去り、中心を顕にした。  そのルイを、長椅子で脚を広げさせる。  ルイの様子を見て、アンドレイはその前にひざまずき、愛しい人の愛しい部分に触れた。  どちらが王か分からない構図だ。 「私は、愛する者にしか触れない。さぁ、失礼するぞ」 「存分に味わってくださいませ、王様」  少し触れただけでも、ルイのものはにわかに兆し始めている。アンドレイはルイの亀頭を舌で突いてみた。 「あっ……」  ルイが声を洩らす。 『感じてくれているのか』  そう思うだけで、アンドレイは嬉しくて幸せだった。 「もちろんです。私は、王様にしか興奮しませんから」 「バカ……」  一瞬手を止めて悪態をつきながらも、アンドレイは必死にルイに奉仕を続ける。

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