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第81話

「あの時に粥をご馳走していただいたのが、王様だと知りなおさら王様のために働きたいと思いました」 「ロビー……この上なく喜ばしいことだ」 「私のほうこそ恐悦至極に存じます、王様。私はまだ武官として見習いの身ではありますが、いずれは立派な親衛隊員となり王様をお守りできるようになります」  ロビーはしっかりとした顔つきで言った。  ロビーを養子に迎えた両親は、きっと大事に彼を育てたのだろうことがうかがえる。  すると、親衛隊の隊員が駆けてきた。 「親衛隊の者か。どうしたのだ?」 「お、王様……」  隊員はアンドレイを見て驚いたようだ。隊員の一人からここにいるようだと聞いてきたという。 「ロビーを隊長が呼んでおりますもので」 「そうか。長く話し過ぎたな。ロビー、これから頼むぞ」 「はっ、はい!」  ロビーは深々と頭を下げ、隊員と共にその場を去っていった。

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