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第4話
二人は寝室に移動して、千隼はベッドに絢瀬は躊躇いがちに床に座った。
それを見ていた千隼は足を伸ばし爪先で絢瀬の輪郭を撫で、顎をクイッと上げさせる。
「Lick 」
千隼は自分の股間を指さしてそう言った。
嫌なら拒否をするか『ギブアップ』を言うだろうと簡単な気持ちで。
けれど絢瀬は恥ずかしそうにしながらも今度は躊躇なく彼に近付き、下履きに手をかけてペニスを取り出した。
千隼は「おっ」と思って、楽しそうに絢瀬を見下ろす。
「んっ」
「はぁ……」
熱い粘膜に覆われた陰茎は、口の中で舌にチロチロと舐められて、思わず深く息を吐く。
絢瀬はこういった行為をするのは初めてで、自分が上手くできているのかわからないまま、口を動かした。
不思議と嫌だとは思わなかった。寧ろもっと虐めてほしい、苦しく、辛くて厳しいこともされたいと思うばかりで、期待が止まずに気が付けば陰茎は熱くなりだしている。
「犬みたい」
「ぅ」
「そんなに一生懸命しゃぶりついて、おいしい?」
「く、ぅ……」
垂れてきた髪を耳に掛けてもらい、千隼の優しさをほんのりと感じながら口淫した。
いよいよ口内にあるそれが固く大きくなって、絢瀬は目を蕩けさせる。
これが自分をめちゃくちゃにしてくれるんだと、淫らな妄想をした。
「絢瀬」
「っ、んっ、はい」
「何で勃起してるの?俺の舐めて興奮した?」
「あっ」
「あ、こら。」
千隼は体を離すように手で押して、絢瀬の勃起したペニスについて指摘すると、咄嗟に手で隠そうとした彼の肩を叩く。
「見せないとダメだろ。ああ、そうだ。服を脱いで『僕は人のちんこ舐めて勃起させる変態です』って言ってみようか。」
「う……」
「ちゃんとよく見えるように足開いて。ね。」
恥ずかしい。でもきっとコレをすれば彼は褒めてくれる。
絢瀬はそんな思いで焦らすように全裸になり足を開いて、背後に手をついて腰を突きだす。
「ぼ、僕は、っ、ひ、人の……、ちんこ舐めて、勃起させる、変態です」
「アハハ。上手に言えたね」
「うっ、ぅ……」
顔を真っ赤に染めたまま俯き、羞恥に絶える絢瀬。
そんな姿が可愛くて、千隼はベッドから立ち上がり絢瀬の頬を今度は手で撫で、優しくそこにキスをした。
「ベッドに上がって」
そして一言落とすと、絢瀬はベッドに上がる。
どうすればいいんだろうと困っていると、またコマンドが聞こえてくる。
「crawl 」
「ひっ……!」
「できるだろ。無理ならセーフワードを使えばいい」
「っ、でき、できます、やります」
そして指示された通り四つ這いになる。
恥ずかしさから震えていると、突如パンッと乾いた音と共に臀に痛みが走った。
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