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第15話
たっぷり三十分使って初めの準備を済ませた絢瀬は、オドオドしながら全裸で千隼の座るソファーまでやってきた。
千隼の前に恥ずかしそうに裸体を晒して立っている。
「あ、の……」
「Crawl 」
四つ這いになった絢瀬。
千隼は待っている間に箱から取り出して持っていたローションを手に取って温めた後、絢瀬の後孔に塗りつけた。
「っう……!」
「顔下げて」
「は、い……」
「力抜いて」
息を吐いて深く吸う。
繰り返していると後孔に指が入れられて、思わず息を詰めると臀を叩かれる。
「息詰めるな」
「はぁ……っ、ぁ、はぁーっ」
「そう」
千隼は指を止めずに一本埋めると、少し馴染むのを待ってから前立腺を探して、見つけたそこを優しく撫でる。
「あっ、ぁ、い、いや、それ、変……っ」
「いや?絢瀬、今、嫌って言ったの?」
「うっ、ぁ、ちがう、違いますっ」
「うん。よかった」
「ぁ、あ、ぁ……」
絢瀬は足を震わせて初めての刺激に涙を浮かべた。
痛くないし苦しくもないけれど、少し怖かった。
「指増やすよ」
「っん」
「二本目ね」
難無く二本目を飲み込み、動かして馴染めば三本目が入れられる。
その頃には絢瀬はもう、後孔で快感を拾い始めて、前立腺を引っ掻かれると高い声を上げ陰茎は勃起し先走りを垂らしている。
「っぁ、あ、きもち、ぃ……はぁ、あっ、それ、それ、気持ちいぃっ!」
「こっちもドロドロになってる。初めてだから触ってあげるけど次からは臀だけでイけるようにするよ。」
「はぁ、ぁ、い、いく、いくっ、ぁ、いかせて、ください……っ」
「いいよ。Come 」
「ッ!」
背中がグッと仰け反って、絶頂した絢瀬は大きく痙攣したあと体勢が保てずに床に倒れ込んだ。
それを見下ろした千隼は、通販の箱からT字型の道具を取り出し、それにローションを掛けると倒れる絢瀬の後孔に無遠慮にそれを突っ込んだ。
「っあ!な、何、これ……っ」
「エネマグラ。俺がいいって言うまで出すな」
「で、でも、これ、ずっと、当たってる……っ」
「……言うこと聞けないなら手足縛ろうか」
そう言って結束バンドを取りだし、背中側で手を、仰向けにさせて左足をソファーの脚に固定した。
「あっ、はぁ、はぁっ、千隼、君っ、ごめん、なさい……っ」
「何が?」
「俺、ちゃんと、うぅ……っ!ぁ、い、く、イっ、ちゃう……っ」
「うん。エネマグラ、絢瀬がちゃんと後ろでのイき方覚えるまで続くから。」
「あうっ、ぁ、あーッ!!っ、ぁ、また、くる、だめ、怖い、怖、ぁ、んっ、ぐぅぅ!」
ソファーに腰掛け、絢瀬を見下ろす。
三回絶頂した後、絢瀬の意識がぼんやりし始めたようで、少し動きが鈍くなった。顔を近づけ頬を叩くと飛んでいた意識が戻って泣き顔を見せられた千隼は、もういいか、とエネマグラを抜いた。
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