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第一章・5

 今度は本当に眠るために、健斗と実由の二人はベッドに横になった。 「あれ?」 「どうした?」 「ん。ライン」  見ると、実由が付き合っている、呉 司(くれ つかさ)からだった。 『もう、寝てる? 今から会えない?』 『友達が来てるから、ごめん』 『お小遣い、弾むよ?』 『もう、パジャマだから、ダメ』 『そう。残念』 『どうしたの? 何かあったの?』 『いや、ちょっと会いたくなっただけ』 『ごめんね』 『いいよ。おやすみ』

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