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第二章・3
柔らかいスポンジに、たっぷりボディソープを泡立たせ、実由はていねいに司の体を洗った。
首に肩。腕に胸。腹に脇。そして……。
「ここも?」
すでに緩く勃っているペニスのある股間を、実由は苦笑いしながら見た。
「お願いします」
「仕方がないなぁ」
シャワーでいったんシャボンを流してしまった後、実由はかがんだ。
司は、タイルの上に仰向けに転がっている。
腕を頭の後ろに入れて、ぼんやり天井を見ていると、甘い刺激が体の中心にまとわりついてきた。
「ん、っく。ぅむ、んぅ。んん……」
粘っこく吸い付く唇と、柔らかな舌がたまらない。
「実由、また巧くなったね」
「誰のせいかなぁ?」
夢中でしゃぶる実由を、司は感じていた。
これでいい。
この子に任せて、嫌なことは忘れてしまおう。
目を閉じ、司は初めて実由と出会った時のことを思い出していた。
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