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第二章・7
「実由、そろそろいいかな。湯気でのぼせそうだ」
「うん。いいよ」
実由は、すっかり雄々しく勃ちあがった司のものから口を離した。
今度は、実由の方がタイルに寝る番だ。
大判のバスタオルを二枚重ねて、司はその上に彼を横たえた。
すっかり温まったローションで、実由の蕾を探ってみると、そこは少し緩い。
「昨夜、誰かと寝た?」
「健斗と」
「そう。良かったね」
「うん……」
返事が湿っているところを見ると、健斗はまた誰かに振られて、実由と彼氏ごっこをしたのだろう。
「でも、辛いね」
「うん」
では、その健斗に刻まれた心の傷を癒してあげよう。
そんな気持ちで、司は実由の体内で指をうごめかせた。
スポットを押しこすり、さんざん啼かせた。
「んあ、あぁん! そこ、ダメ! ダメったら、ダメぇえ!」
「気持ち悦い?」
「悦いぃ……。悦すぎて、ダメぇえ……ッ!」
金魚のように口をパクパクさせて、実由は精をこぼしている。
「も、ダメだから。ホントに、ダメだから」
「解ったよ」
司は指を引き抜き、代わりにペニスをゆっくり押し入れた。
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