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第三章・5
「やぁッ、だ、ダメッ! い、イくぅッ!」
「上手にイきなよ、淳。床は拭けばいいけど、服は汚せないからね」
「……っく」
限界まで昂った熱が、急速に冷める。
いつもそうだ。
いつも秀孝は冷静で、水を浴びせるような言葉をかけてくる。
「わざと、言ってるんでしょ……」
「ん? 何のことだ?」
いつも、わざと冷たくしてくる、秀孝。
僕は、こんなに好きなのに。
そして。
「誰にでも、そんなこと言ってるの……?」
「だから。何のことだ?」
「あ! はぁッ!」
突き上げが激しくなり、淳は悲鳴を上げた。
腹側のスポットを擦りながら、奥までこつこつ当てて来る。
「や、……だッ。ホントに、イッ……!」
「素直にイッちゃいなよ」
涙を流してこらえる淳の体内に、秀孝は不意を突いて射精した。
熱い精が体を駆け巡る刺激で、後を追うように淳も床に精を吐いていた。
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