22 / 100

第三章・5

「やぁッ、だ、ダメッ! い、イくぅッ!」 「上手にイきなよ、淳。床は拭けばいいけど、服は汚せないからね」 「……っく」  限界まで昂った熱が、急速に冷める。  いつもそうだ。  いつも秀孝は冷静で、水を浴びせるような言葉をかけてくる。 「わざと、言ってるんでしょ……」 「ん? 何のことだ?」  いつも、わざと冷たくしてくる、秀孝。  僕は、こんなに好きなのに。  そして。 「誰にでも、そんなこと言ってるの……?」 「だから。何のことだ?」 「あ! はぁッ!」  突き上げが激しくなり、淳は悲鳴を上げた。  腹側のスポットを擦りながら、奥までこつこつ当てて来る。 「や、……だッ。ホントに、イッ……!」 「素直にイッちゃいなよ」  涙を流してこらえる淳の体内に、秀孝は不意を突いて射精した。  熱い精が体を駆け巡る刺激で、後を追うように淳も床に精を吐いていた。

ともだちにシェアしよう!