34 / 100
第五章・2
ぎしぎしと、安いベッドが軋む。
そのたびに、ぱんぱんと肌を叩く音が鳴る。
「ッあ! はぁ、あぁ! もっと……ッ!」
「いいよ。もっと、だな?」
司は、さらに激しく腰を打ち付けた。
ローションのたてる水音が、淫靡だ。
「もっと、激しく、して……ぇ。あ、はぁあん!」
(健斗の奴、日頃どんな風に実由を抱いてたんだ?)
これ以上激しくすると、細い実由は壊れてしまう。
「やッ、あ! もうダメ、ちょうだい! 司さんの、精子ッ!」
「何てこと、言うんだ」
半ば呆れつつ、最近の子はこんな風に愛情表現をするんだな、と妙なところで感心もした。
「今、挿れたばかりだけど?」
「すぐ、欲しい。今すぐ!」
「健斗くんは、そんなに早いの?」
「健斗……。健斗の、バカあぁ!」
脚を引き攣らせ、実由は精を飛ばした。
ともだちにシェアしよう!