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第五章・2

 ぎしぎしと、安いベッドが軋む。  そのたびに、ぱんぱんと肌を叩く音が鳴る。 「ッあ! はぁ、あぁ! もっと……ッ!」 「いいよ。もっと、だな?」  司は、さらに激しく腰を打ち付けた。  ローションのたてる水音が、淫靡だ。 「もっと、激しく、して……ぇ。あ、はぁあん!」 (健斗の奴、日頃どんな風に実由を抱いてたんだ?)  これ以上激しくすると、細い実由は壊れてしまう。 「やッ、あ! もうダメ、ちょうだい! 司さんの、精子ッ!」 「何てこと、言うんだ」  半ば呆れつつ、最近の子はこんな風に愛情表現をするんだな、と妙なところで感心もした。 「今、挿れたばかりだけど?」 「すぐ、欲しい。今すぐ!」 「健斗くんは、そんなに早いの?」 「健斗……。健斗の、バカあぁ!」  脚を引き攣らせ、実由は精を飛ばした。

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