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第七章・3
『明日なら、会えるよ』
『平日なのに、大丈夫?』
『土日は、友達と遊ぶからダメ』
『解った。明日、アパートに行くよ』
後はスタンプを押して、会話をやめた。
「明日、司さんが来る」
言えるかな、ちゃんと。
秀孝さんと付き合ってること、言えるかな。
そして……。
「司さんとは、もうお終いなのかな」
それは、今の自分に尋ねても解らなかった。
そこへ、再びラインが。
「司さん……、じゃなくって。健斗だ」
『実由、起きてる?』
『起きてるよ~』
『今度の日曜日、淳さんと出かけるんだけどさ。どこかいいデートスポット知ってる?』
実由は、瞼をそっと閉じた。
無邪気な健斗は、淳と付き合い始めてからも、毎日実由にラインをよこすのだ。
幼馴染だから。
親友だから。
「まったく。自分で考えてよね、ってば!」
そう言いながらも、アドバイスしてしまう実由だ。
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