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第八章・7

「大丈夫かなぁ。きっと、緩いよね」  司の精を体内から掻き出し、実由はボディソープで体を丹念に洗った。  部屋着に着替えて戻ると、そこには相変わらず穏やかな笑みの秀孝がいた。 「ベッドで、寝る?」 「うん。いいよ」  秀孝は実由の肩を抱き、ベッドに倒れ込むとすぐに服を脱がせてきた。 「ちょ、秀孝さん!?」   いつもの彼と、違う。  いつもなら、キスしたり。  好きだよ、って言ってくれたり。  それが、まるでレイプのように服を剥いでくる。 「実由……、実由!」 「秀孝さん!?」  腹ばいに伏せられ、腰を高く上げさせられた。  そして後ろに、すぐにペニスがねじ込まれてきた。 「んうぅ!」  先ほど、司を迎え入れたばかりの蕾だ。  難なく秀孝を飲み込み、蠢いた。 (やはり……、私の前に誰かが来たんだな)  そしてそれは、ポチ袋にお小遣いを入れて渡すような男なのだろう。

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