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第八章・8
秀孝は、無我夢中で腰を穿っていた。
「んんぁあ! はぁ、あぁ、っく、あぁ!」
「実由。実由は、私のものだ!」
実由の体内に、秀孝は射精した。
これでもう、2度目だ。
「だ、ダメ……。秀孝さんッ、激し……ッ!」
司とのことがバレたかどうかは、実由の頭からすっかり飛んでいた。
ただ、秀孝の乱暴な抽挿に呑まれ、乱れた。
「はぁ、あ! あっ、あッ、あぁ! はぁ、うぅ、んんぁ!」
「どうだ? 実由。気持ちが悦いか?」
「う、うぅ。いい、よぉ……ッ! 気持ち、悦いぃ!」
枕を掴みしめ、後ろからまるで犯されるように実由は秀孝に抱かれた。
「そら、三回目だ!」
「ひぁ、あぁああ!」
ヤだ。
目が、チカチカするぅ。
体、バラバラになりそう……。
どさり、と秀孝が実由の体の上に被さってきた。
抜かないままで、彼は実由の耳元に口をやった。
「今度の日曜、デートするぞ」
「え……?」
「行くぞ、水族館」
何で?
秀孝さん、そこは健斗と淳さんが。
二人と、鉢合わせするかもしれないのに!
(もう、ダメ。秀孝さんのこと、ホントに解んなくなっちゃった……)
そのまま、耳をしゃぶられた。
気持ち悪い。
実由は、初めて秀孝にかすかな嫌悪感を覚えていた。
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