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「布団、行こか。ここは膝が痛なる」
「だから言ったじゃん」
ごめんと笑いながら、清虎はへばっている陸の腕を引き上げた。
清虎はベッドに腰掛けると、向かい合うように陸を自分の膝に座らせる。
「陸が自分で挿れて、動いてみ」
「えっ」
陸は羞恥に顔を赤らめ一度は躊躇ったが、清虎のねだるような視線に負けてしまった。清虎の陰茎を自分の後孔にあてがい、ゆっくり腰を落とす。
「ん、んんっ」
押し広げて侵入してくる熱い雄に、達したばかりの体が再び快楽を求めだした。
「そない浅いとこでええの? もっと奥が好きなんちゃうん」
清虎は陸の胸を舌先で転がしながら、上目遣いで愉しそうに様子を伺う。腰を緩やかに上下させる度に、ぴくんぴくんと小刻みに陸の体が震えた。
「あは。陸かわいい。これはこれで気持ちええけど、これじゃいつまで経ってもイケないなぁ」
もどかしそうに身をよじった清虎が、陸の腰を掴んで引き寄せる。
「ごめんな。やっぱ俺が動くわ」
言った瞬間、下から激しく突き上げられた。ガクガク揺さぶられ、陸の体に電流が走る。
「やっ、あああッ。そんな、奥、入んな……っ」
喘ぐ陸の胸にむしゃぶりつきながら、清虎が陸の竿を扱き、鈴口を親指で捏ねる。体温が上昇し、陸の意識は飛びそうになった。
「も、ヤダ。清虎が好き過ぎて、ヘンになるっ」
「ええやんか。そうでないと困る。俺から絶対離れられんようにしたるわ」
陸は清虎にしがみつき、金色の髪をぐちゃぐちゃに掻き混ぜた。快感が脳天まで突き抜けて、もう何も考えられない。
自分の輪郭がぼやけていく。
同じように清虎の輪郭も曖昧になり、どこまでが自分の体か解らなくなった。
この荒い呼吸はどちらのものだろう。
滴る汗は。飛散った白濁は。重ねた唇の端から漏れる唾液は。
もう、どちらのものでも構わない。
今、絡み合って溶け合って、一つになってしまおう。
「陸、死ぬまで離れんとってな」
「当たり前だろ。死んだって離れないよ」
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