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第164話 愛咬4(*)
だが、ウィリスは黄金色の眸に慈しむ色を湛えて申告した。
「いいって、お前のダイアログが言ってる」
「ぁ……!」
ぬるりと舌が絡まって、勃ち上がった先端を刺激される。そのまま吸い付くようにされて、聞かせられないような声が出た。反対を弄っている指が爪を立てて、少し乱暴に引っかかれると、それだけでハルは腰を浮かせてしまう。
「ぁ、ぁっ……! それ、しなっ……、ゃぁ、っ吸うな、っ、吸わな……っ、ぁ、あっ、ゃ、だめ……だめぇ、っ……ぁ、あー……っ、っぁあっ……、だめ、だって言……っ、ばか、ぁ、ばかぁっ……ゃぁっ、ゃーっ……あ!」
たくさん弄られるうちに、乳首はぴんと赤く育ち、腰を捩って抵抗してみても、ウィリスは絶対に離してくれなかった。ハルが泣きじゃくりはじめて初めて、やっと、ぢゅっと音をさせて吸い上げた唇を離す。
「きれいに染まった。でも、もう少し、したいと言ったら……?」
「ぁっ、ゃ……! それ、もうっ、ダメ、だから……ぁっ、逆……っ! 逆も、し、したらぁっ、っだめぇ……っ!」
ウィリスに翻弄されるうち、どんどん自分のものとは思えないような甘い声が漏れるようになっていく。しかも、ハルが抵抗して、ウィリスの髪に指を差し入れて、手を握り引き剥がそうと拒んでも、ピコン、と音を立ててダイアログが出る始末だった。
「右と左、どちらがいい?」
「ん、なの……っ、わ、から、なっ……」
「俺は右も好きだし、左も好きだ。強いて言うなら……」
「っ言わなくていいっ……、んな、こと……っ」
半泣きになったハルの視界に、またダイアログが重なる。紳士的だったウィリスの執着に、驚きと嬉しさと、少しの恐ろしさがこみ上げる。
「っきみ、しすぎ……っ」
「お前を前にすると、制御がきかなくなるんだ」
「っ……」
くにくにと指先で育ったばかりの乳首を弄りながらウィリスに言われると、ハルは拒むことが難しくなってしまう。
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