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第177話 エンディング・エピローグ2

「ララと一緒に頼む。くれぐれもひとりで行動するなよ? モーリジィ派の残党が、どう出てくるかわからない。まだしばらくはざわつくだろうから、気をつけてくれ」 「わかってるよ。それにこの腕章があるんだ、そう安易に手出しはできないはずだろ?」  ハルは自分の左腕に巻かれた臙脂色の腕章を指した。  あの「『放課後お茶会クラブ』暴行未遂事件」のあとで、首謀者モーリジィの差別的な思考に慄いた学院側は、少数者であるオメガやベータの意見を集約し、大多数者のアルファの群れと、すり合わせを行うことに決めたようだった。ハルの提案を呑む形で風紀委員補佐という役職が新たにつくられ、オメガのハルと、ベータだったララに、その地位が与えられた。  ララは驚くべきことに、ベータからオメガへとクラスチェンジしていた。  ハルがウィリスとともに帰省から戻ってきたその朝、こっそり打ち明けられたのだが、トーリスにうなじを噛んでもらったことが、どうやら直接的な原因だったらしい。  ララは切り揃えられた髪の間から覗く滲んだ赤い痕跡を、恥ずかしそうになぞりながらウィリスとハルに報告してくれた。  春を待たずに、ラインボルン学院におけるオメガの数は二名に増え、ララはトーリスと一緒に、報告を兼ねて互いの家に帰省していった。 「大丈夫だと思うけど、単独行動は取らないよ。きみに心配をかけたくないからな。風紀委員長」  ハルがウィリスを揶揄うと、ウィリスはいかにも不機嫌そうに眉を寄せた。 「たまには名前で呼んでくれ、ハル。寂しくてたまらない」 「な、何言ってるんだよ、どさくさに紛れて……! 仕事中だろっ、ほら、いくぞ、ララ!」  耳朶に囁かれた言葉に思わず頬を火照らせると、隣りにいるララが明るい笑みを見せた。 「ハル、照れなくても、みんなわかってるから、いいのに」

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