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極甘の夜 10

「好き……好きだ」 身体を激しく揺さぶられ、苦しくて痛い中に、微かな愉悦を感じた。 「俺、も……す、き……」 「…っ!」 次の瞬間、小次郎が那津の中で爆ぜた。 灼熱の液体を注ぎ込まれる。 焼けるように熱い。 「あっ、ぁあっ、熱い! あ――っ」 「那津、さん……」 骨が折れるほど強く抱きしめられる。はあはあと、二人分の荒い呼吸の音が室内に満たされた。

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