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第4話
「お、おにぃさん。あの、も、大丈夫…ぁ、ありがと。」
「もういいのか?」
いつの間にか、俺の上に跨っていたこの男が、退く姿勢を見せ、この時間の終わりを告げる。
が、
「ぁ、あの…や、やっぱり、その、俺と寝てくれませんか?あの、添い寝…」
「別に構わない。人肌恋しいんだろう。」
「ぅ、うん…そう、なんだ…。あの、追加料金とか、いる?男と添い寝、って気持ち悪いだろうし、その俺、ほんとにくっついて寝たいから…」
不快な思いさせると思う。と、気まずそうに告げられた声。何をそんなに遠慮するというか怯える必要があるのだろうか。それに、宿代は払ってもらったのだからこれ以上はいらない。
幸い、この男は私の感情をいい意味で揺さぶる。気持ち悪いなど一切思わないしむしろ役得だと考えたほどだから本当に問題ない。
「いらない。」
そして、一晩彼相手に添い寝をした。
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