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第11話
とりあえず、彼をこんなにした奴らは炙り出して叩き潰す。おそらく彼の才能に嫉妬した長兄の仕業だろうとは見当がついている。失脚させる算段もある。あとは動くだけ。
元々、あれには不快な感情しか抱いていない、彼を妾腹と粗雑に扱う様も怒りが湧いた。幸い、あの家は次男の方が優秀だから問題ない。
ふと、思う。
「堕ちてこないだろうか。」
彼が起きて、もういっそ、弱っているところに付け込んでしまおう。
これでも、俺にしては我慢した方だ。
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