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スティーver.

「……」 起きた。フィア、が、いた。俺、なんでここにいるの。あ、そうだ、俺、レイプされて、逃げてきて、馬鹿なことにいつの間にかフィアの部屋にいて、、見つかって、脅されて。 そこから、記憶が、ない。気を、失った?の… 「ぅ…」 涙が伝う。これ以上、フィアを見ていられなくて、反対側に寝返りを打った。 ほんと、フィアの前では泣いてばかりだ。俺、昨日すごい見苦しかっただろうな。フィア、嫌いになったかな。それはやだな。俺、フィアに嫌われたら生きてけない。 あの日、運命だと思ったんだ。直感した、この人は、他の人と違う、って。 ほんとに、違った。宿に連れ込んでも、襲わなかった。ほんとに、軽いキスだけで済ませてくれた。他の人だったら、たとえそういう宿じゃなくても、個室に引き込んだ時点で襲われてる。 それに、すごく優しかった。頭を撫でてくれる手が気持ちよくて、もっとしてほしくなった。

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