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第4話
そして、決めた。
俺は、最高にイラついていた。
「桜木〜!うぇい!!」
確かに、
「うわぁっ、もーっ……ぇいっ!」
前々から、
「ひゃっはー!つめてー!やっぱ夏は水浴びダローー!!」
うちのクラスの男子は、
バカだバカだと言われては来たが。
おい、何してくれてんだ?
「コラー!!うちの噴水はお前らの遊び場じゃねぇぞA男子ぃっ!!」
いいぞ教師、もっと言え。
桜木の制服が濡れて、色々透けてっし、目のやり場に困る。
……いや、困るってより
怒ってる。
外になんつーもん晒してんだよ。
なんで他の奴らが見てるわけ?
お前さぁ、俺が好きなんだろ?
そうして、俺はハッと気付いた。
あいつは、俺が好きだから、俺のことを避けるのだと。
確か、嬉しすぎて、だったか?
俺と一緒にいるだけで、とかもあったな。
ふぅん、、
俺が思案に耽っている間に、桜木達A男子が解散するところだった。桜木は、おそらく教室戻る組なんだろう、こっちに歩いてきた。
俺は咄嗟に、すれ違いざまに桜木を掴まえる。
「来い。」
問答無用で連行した。
そう、俺はイラついている。
それはどこか__
お気に入りの玩具を取られたとか、
せっかくの獲物を横取りされたとか、
手に入れたものが、逃げたとか__。
そんな感情。…あ゛ぁ、まぁーじでムッカつく。
怒りの感情のまま、桜木を空き教室に連れ込む。鍵もかけて、逃げないように。じっくり、追い詰めるから。
「む、睦月、くん…?」
そして俺は、やっと俯けていた顔を上げた。きっと今、すげぇ嫌な顔だ。
「イイこと、しようか?」
「ふぇ、…ぇ……?」
とさ、とこいつが後ずさる。
俺は一歩進む。
また、下がる。俺も一歩、進む。
とん、と。桜木がとうとう壁際に追い詰められた、その時。
俺は、こいつの唇に噛み付いた。
「ん、…ぅ……ふっ…んぁっ、ぁ、、」
手を、シャツの上に乗せて、こいつの体を弄る。
徐々に、体が震え始めたから、一旦口を離して顔を見てやる。
「んっ、…ふっ…、む、むつき、っ、くん……」
とろん、とトロけたカオ。目元は真っ赤でうるうるしてて、はふはふ必死に呼吸して、ふるふる震えてる。
「で?今どんな気持ち?」
今度は、耳元で囁いて、耳を責めてやる。
「っ、、ぁ……だ、だめ……と、とけるっ……こ、きゅ…と、まり、そ…なのっ…!」
ついに、ぶるぶると激しく震え始めた。つかもう痙攣とか大層に言うレベルなんじゃねぇの?
「ふぅん……」
「ぅ…ぐ、ぐりぐり、や…っ」
「勃ってんなぁ…」
っは、と。
恥ずかしそうに、泣きそうになりながら、縮こまって、それでも抵抗しない。
「イイ子だ。」
思わず漏れた声。
「ぁっ……」
ビクッ、と一際強く震えた。はぁ?
まさか。
「イッた?」
「はっ、ァッ、」
べろ、と耳を舐める。あぁ、ちょうどいいから下も触ってやるか。
「ぁっ、ァッ、や、イ、、た、の…に…イッ…て、る…っ」
「甘イキ止まんないなぁ?キモチイ?」
わざとイケないくらいで弄ってるのに、もう、返事もする余裕がないらしい。
思わず喉で笑って、本音が漏れた。
「ククッ、お前、今日から俺のな。」
「返事は?」
「ぁ、ぁぁあっ、は、ぃっ…」
「何、俺の、って言われてまたイッたのか?悪い子だなぁ、俺のもんなのに、俺の許可なく勝手にイクとか。」
ウソ。わざと強く押したんだよ。
「ぁ、ご、ごめっ…ぁ、なさぃっ…」
しかもわざと耳元で喋って、甘イキさせっぱなしにしてる俺、性格悪りぃ。
つか、こんなに独占欲強いとは思ってなかった。そりゃ、今までの女の子に食指が動くはずないな。これを受け止めきれる奴じゃねぇと。
「んじゃ、命令な?とりまイキそうな時はイキそって報告、イク時は、俺の名前を呼べ。ちゃぁんと出来たら、イイ子だってまた褒めてやる。」
ククッ。とまた喉で笑う。与えた贖罪の機会。ちゃぁんと従順に反応しろよ?
「た、たつ、みぃっ…ぁ、たつ、みぃっ……ぁ、ふっ…た、たっ、んぁっぁっ、」
達海達海って、必死に名前を呼ぶこいつが可愛すぎた。焦らしてやろうと思ったのに、思わず、ぐりっと思っきしアソコを弄ってしまった。
まぁ、もうイかせる気しかないからいいけど。
こいつの好きなとこばっか弄る。
もうさ、余裕なくしてさ、俺に助けてって目で強請れよ、ほら。
「トべよ。」
「ぁっ、た、つみぃぃッッ……」
びくんッびくんッと盛大にイッた。
それに、ちゃんと俺の名前、呼んだな。
「イイ子だなァ、信。信は、イイ子だ、だからァ、俺も、キモチヨクしろよ。」
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