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第9話
「んぁ!あっ、あ゛っ、ぃや、こわっ、」
こわい、こわいと信が首を振る。
つっても、ふつーにセックスしてるだけなんだがなァ。
特に追い詰めるやり方してねぇよ?
他の性感帯を同時にいじってもなければ、道具も使ってない。
尻穴突いて、身体中噛みまくってるだけ。
「信?なにがこわい?いってみ?」
あっますぎるほど甘い声が出た。
「ぁ゛っ、は、かま、れぅ、ゔっ、あ゛ぁっ、と、おも、く、なぅ、っイク、のぉ、っ」
「あー、ドMだもんな。噛まれると、重い絶頂が来てイヤって?」
「ん、ん!」
ぶんぶん、首を縦に振られた。超必死。
「た、つみぃぃ、ふぇぇっ、あ゛ぁ」
ついに少し、泣きが入る。
あー、さすがにこれは予想外。マジで、これだけで泣かれるとは思ってなかった。
体の相性が良すぎるのかもなあ。
可哀想に。
「悪かった。」
ベッドの上でビクビク跳ね、シーツを握りしめている信を、抱き起こす。
「ったく、あんま泣くなよ。」
信を抱き抱え、頭を撫でてやる。
「ふぇ、ふぅっ、ごめ、。ごめん、なさ……」
このまま騎乗位の体勢でできそうだが、いきなり奥までとか、さすがに鬼畜か。
深くまで入らないように、と気持ち位置調整を慎重にしつつ。
「おまえ、とことん敏感だな。のくせして、体力はあるとかマジやべぇよ」
「ぅぅ、ごめ…」
「ばーか、褒めてるんだよ。あんなイキまくって、普通は気絶しててもおかしくない。」
「ん、そ、なの……?」
「そ。初心者のくせに、あんま色々気にすんな。」
「あぅ……」
「っはは、顔真っ赤」
「ぅぅ、すき」
「しってる」
落ち着いたっぽいし,続き、いいな?
少し腰を揺らせば、途端に信はトロけた顔になる。
「は、。あとちょっとだから。一回俺もイカせてくれ。」
「ん、ぅん、が、んば、る…」
「ん、イイ子。」
頭を撫でてやりながら動き出す。余裕ない俺はすぐにでもイケそうだった。
マジで、おまえが手ェ掛かっから、イキたくても我慢してたんだっつの。
あー、今夜ずっとキスしてたからか、いますげぇ口寂しい。
「信、イキそ…ッ」
「ぅん、…!」
イク直前、俺は信にキスをした。
そして信と、同時にイッていた。
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