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要望

「ぁと、ぁの、俺、その、急に、泣き出して、ごめんなさい。その、あの、」 衝撃発言に固まった俺を他所に、勝手に立ち直りやがっている信。 で、まだなんか言いたいことがあると。 「いいよ。それで?」 「ぁの、本当、ご、ごめんなさ……」 まぁた俯いてる。 「俺に何か言うときは、目、合わせろよ?」 「ぁっ、ご、ごめんなさぃ、」 「そ、そのままな。で?他に何言いたい?」 「ぁ、の……」 なんかすっげぇ躊躇してる。 マジで、なんだ? 「ぃ、っ、ちゃ、って。」 小さすぎる声だったが、俺の耳は拾ってくれた。 ……いや、マジでどこがツボだったんだ? やべぇ、さすがにわからん。 「あぁ。 パンツん中、濡れてんのな。」 「ご、めんなさい……ぁの、よ、よそうがい、で、名前……」 たしかに。 イク時は、『たつみ』って呼ぶのが正解だもんな? 「お仕置きされたい、って要望か?」 こくん、と信が頷いた。

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