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第2話

『あき』 先輩は僕を抱くときに必ずその名を呼ぶ 僕の名前は秋葉(あきは)で、一見僕の名前を呼んでいるように感じるが本当は違う 先輩の同級生でサッカー部のマネージャーであり、僕の姉でもある秋音(あきね)のことだ 先輩は姉のことを長い間想っている しかし秋音は3ヶ月ほど前に恋人を作った Ωである女性の恋人を 僕は失恋し落ち込む先輩に迫ったのだ 秋音と似たこの顔を使って 初めは渋っていた先輩だったが、僕の粘り勝ちで今の関係ができた 最低でも週に一度、体を重ねている デートも愛の言葉もない、所謂セフレ 初めは大好きな先輩と関係を持てるなら、と喜んでいたが秋音を重ねて抱かれる状況に段々と心が痛むようになってきた でも先輩との関係は辞められない 彼を愛しているから 「っつ、」 僕の体は小柄なためかアナルも狭く、Ωのくせに先輩とのセックスで快感を感じたことがない 発情期に入ればこの体も変わるかも知れないが、生憎発情期はまだ来ていない ギチギチと締め付ける僕のアナルで先輩が気持ちよさそうにしている事が唯一の救いだ 今日も今日とて痛むアナルに軟膏を塗り付け、衣服を整え学校を後にした

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