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第6話
発情期が終わり、久しぶりに登園する
家族には心配され、まだ休めと止められたが制服に着替え家を出た
「先輩」
学校に着いて1番に先輩の教室に向かった
僕の噂は広まっているようで、先輩のクラスに来るまでにヒソヒソと後ろ指を差された
「!秋葉」
先輩は僕の姿を見ると慌てて立ち上がり、僕の側に来ようとする
が、僕と先輩の間に立ちはだかる人によってその足は止められた
「もう達郎 の番気取りか、秋葉ちゃん」
「発情期中を狙って達郎に近付くなんて、策士だね。流石Ω」
「達郎はお前の発情に当てられただけなのに、謹慎させられたんだぞ。もうこいつに関わるなビッチ」
先輩の友人だろう3人から言葉を投げかけられる
先輩のクラスメイト達も同意のようで、僕のことを嘲笑い、睨みつけていた
「おい!」
先輩は友人に意見しようとするが、その前に僕が口を開いた
「ふふ、当たり前でしょう。僕はΩです。優秀なαの種が欲しいんですよ」
態とらしく、ニタリと怪しい笑みを浮かべてそう言うと友人達は僕を激しく罵倒し教室から追い出した
そのまま学校に居るわけにもいかず、来たばかりの学校を後にして家路に着く
ああ、良かった
今回Ωを襲ったαだ、と先輩が非難されていないか酷く不安だった
先輩の人望は厚く、そんな心配は不要のようだったが先程のやり取りでΩに誘惑された不憫なαだと周りはより先輩のことを同情し味方するだろう
非難されるのは僕だけでいい
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