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第16話

「それで、どう責任を取るつもりかな」 僕が泣き止み、落ち着きを見せると父が先輩に聞く 僕が口を開く前に、先輩が父を見据えて言った 「番になり、籍も入れさせて貰います」 先輩の言葉に目を見開く 「それで良いのか、秋葉」 父は驚き言葉を失くす僕に問う 「…僕で、いいの」 「秋葉じゃないとダメだ」 「僕、男だよ」 「知ってる」 「秋音みたいに、優しくないよ」 「秋葉ほど優しい人は知らないよ」 「秋音みたいに、笑えないよ」 「秋葉の笑顔が好きなんだ」 「秋音みたいに、」 「秋葉」 呆然と先輩に問う僕に、先輩は言った 「俺は秋葉を愛しているんだ。番になって、結婚してくれるか?」 「っ、」 涙がまた溢れてきて声にならなかったかもしれない それでも、僕は精一杯答えた 「はい…っ」

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