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第17話
「秋葉、お腹見せてくれるか?」
あの後先輩も一緒に夕飯を食べ、もう遅いからと家に泊まることになった
風呂に入り、歯を磨き、髪を乾かし、後は寝るだけとなった先輩が僕の部屋にいる
父は何か言いたそうにしていたが、秋音と母があれよあれよと言う間に布団と衣服を用意し、部屋に押し込まれた
「…お、なか」
「嫌か?」
「…男なのにお腹大きいの、気持ち悪くない?」
先輩は悲しげな顔をして、僕を抱きしめる
「秋葉のその自己肯定感の低さは俺のせいでもあるよな」
「え、」
「秋音のことを好きだったのは認めるよ」
その言葉にズキリと胸が痛む
「でも今は秋葉しか見てない。もっと自信を持てるように、毎日愛を伝えてやる」
そう言い、優しくキスを落とされると全身が熱くなる
「ふは、顔真っ赤。可愛い」
そう言って抱きしめられ、より一層赤くなる頬を隠すように先輩を抱きしめ返した
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