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No.20 朽ちぬ想い

雨が上がれば朽ちた屋敷は取り壊され、僕は消える。「なあ、居るんだろ?」濡れたぐしゃぐしゃな顔で、見えない僕に声をあげる。 輪廻の炎で消されない記憶を持つ君。僕は、まだ臆病なまま此処に縛り付けられているのに。「戻ってこいよ。きっと探してやるから」 そうだ、君のきっとは絶対だったな。

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