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No.23 鼠が啼く夜

「降るって、言っただろ?」 忠告を聞かず、濡れ鼠になって帰ってきて、軒先に駆け込むなり、バツが悪そうに僕の視線から逃げようとする君。 「……ごめん」 その謝罪は、傘を持って行かなかったこと? それとも昨晩、僕の腕の中で、もうイキたくないって泣いて拒んだことかな、かわいい僕の鼠くん。

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